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『孤高の人』あらすじ・感想|伝説のクライマーを描いた山岳漫画!

目次

漫画『孤高の人』あらすじと感想!加藤文太郎の生涯を描いた漫画

登山を題材にした漫画『孤高の人』をご存知ですか?

色々な山岳漫画が映画化され、山を舞台にした漫画に目を向ける方も増えていますよね。

そんな方に紹介したい漫画が孤高の人なんです。

どんな漫画を簡潔にまとめてしまうと、

・実在した伝説の登山家・加藤文太郎がモデル

・圧倒的な画力で描かれる自然の描写と肉体美!

・人間の心理ドラマが痛いくらいに詰まってる

そんな大人だからこそ刺さる、登山とヒューマンドラマが融合した孤高の人について、あらすじや感想、魅力を紹介していきます。

※多少のネタバレを含みますがあしからず。

孤高の人|あらすじと感想

高校生の森文太郎は過去のある出来事がきっかけで他者を拒絶するようになっていた。

文太郎は転校先の高校でクラスメートの宮本にそそのかされ、校舎の壁を登ることになる。

この出来事がきっかけで、文太郎はクライミングの世界に足を踏み入れていく。

一人になれる場所を求めて、愚直かつ不器用に成長していく文太郎を描く登山×ヒューマンドラマ漫画が、幕を開ける。

孤高の人を読んだ感想です。

全ての悩みは人間関係に帰属すると言われるほど、他者との関係って僕たちの生活に大き過ぎる影響を与えますよね。

誰しも一度は一人になりたいと強く思ったことがあるはずです。文太郎にその時の自分が重なって世界に没頭してしまうんです。

そして文太郎は天性の才能を発揮して、徐々に頭角を現していきます。

『単独行』の森と呼ばれていきますが、これは実際に加藤文太郎さんの異名です。

そしてそんな文太郎に関わっていく人たちも増えていくんです。

一人の居場所を求めて、社会の中でもがく文太郎の姿に胸が痛くなるほど共感をしてしまいます。

孤高の人|魅力

魅力①:実在した伝説の登山家・加藤文太郎がモデル

孤高の人の主人公は、実在した登山家『単独行』加藤文太郎氏がモデルです。

「今日は元日だ、町の人々は僕の最も好きな餅を腹一杯食い、嫌になるほど正月気分を味わっていることだろう。・・・それだのに、それだのに、なぜ僕は、ただ一人で呼吸が蒲団に凍るような寒さを忍び、凍った蒲鉾ばかりを食って、歌も唄う気がしないほどの淋しい生活を、自ら求めるのだろう・・・。」

上記の加藤氏の言葉に登山家の全てが詰まっています。

辛い選択だとわかっているのに、一人を求めてそちらを選んでしまう。

有名なあの言葉、

「なぜ山に登るのか?」

「そこに山があるからだ。」

この言葉にも登山家の性が詰まってますよね。

理由なんてない、山があるから登るだけのことだと。

そんな加藤氏がモデルになっている文太郎も、一人になれる居場所を山に見出します。

人付き合いがとにかく苦手で、人間の煩悩と葛藤する場面やただ会話をする場面が様々な例えで表現されています。

人付き合いが苦手だけど、山に対しては一途な男、加藤文太郎の生き様は必見です!

魅力②:圧倒的な画力で描かれる自然の描写と肉体美!

文化庁メディア芸術祭漫画部門別優秀賞を受賞するほど圧倒的な描写を楽しめるのも孤高の人の魅力です。

白黒で描かれているはずなのに、美しさがひしひしと伝わってくるんですよね。

そして何より、登山家の無駄が削ぎ落とされた肉体も彫刻のように立体感があり、力強さや筋肉の緊張が伝わってきます。

読者を圧倒する画力も孤高の人の大きな魅力であり、必見なんです。

魅力③:人間の心理ドラマが痛いくらいに詰まってる

人付き合いが苦手な方って多いですよね。

逆に得意です!って方のほうが珍しいかもしれません。

そんな中、森文太郎はずば抜けて人付き合いが苦手です。自分の行動理由を誰かに話したりしないので、変なやつと思われています。

自分は自分のことをやるという信念を通しながらも、社会に身をおく以上は人と接していかなければならない。

その狭間で揺れる文太郎の姿には胸が痛くなるほどです。

文太郎は変わっていなくても、かつての高校の同級生たちは変わっていきます。

そんな場面も、実際に自分が体験しているからこそ理解できてしまうんですよね。

一番の目的のため、人間として生きていく中での煩悩を振り払おうと必死にもがく文太郎とその周りの環境との心理描写も孤高の人の大きな魅力です。

漫画『孤高の人』|まとめ

最後にどんな方におすすめか、

  • 山が舞台の作品が読みたい
  • 人間関係のリアルが描かれた作品を読みたい
  • 絵の美しさや細部も大事

上記に当てはまる方は間違いなくはまります!

これぞ青年漫画!といえるほど、大人だからこそ共感できる、心が揺さぶられる要素が詰まった漫画『孤高の人』。

美しくもあり、同時に危険でもある山のリアルが徹底的に描かれています。

ぜひ一度手に取ってみて、読んでみてください。

一巻の校舎を登りきる場面は、男子なら熱くなること間違いなしです!

最後までお付き合い頂きありがとうございました!

孤高の人をはじめ、ヤングジャンプの名作についてもまとめています。ぜひチェックしてみてください!

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ハンクです。空を飛ぶログでは、漫画やゲームを中心とした記事を書いていきます。皆さまが面白いと思えるように日々コンテンツを充実させていきます。よろしくお願いします!

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