『切り裂きジャック』この名前を一度は耳にしたことがあるんじゃないですか?

ゲームや漫画をはじめ、様々な媒体で取り上げられています。

僕も最近、『終末のワルキューレ』って漫画で読みましたね。

あとは大人気ゲーム『アサシンクリード』にも登場してましたね。

『切り裂きジャック』は19世紀末のロンドンで、娼婦をターゲットに殺害を繰り返した、正体不明の連続殺人鬼です。

またの名を『ジャック・ザ・リッパー』とも呼ばれています。

彼が引き起こした凄惨な殺人事件は迷宮入りを果たしており、1世紀以上経った現在においても犯人は解明されていません。

その事件の特殊さから、有名な未解決事件として世界中で知られています。

当時のロンドンで一体何が起きたのか。

どうして世界的に有名な事件となったのか。

そして、『切り裂きジャック』とは一体何者なのか?

この記事では、ロンドンを恐怖で染め上げた『切り裂きジャック』について紹介していきます。

 動画にもまとめています。

『切り裂きジャック』事件とは

時はさかのぼり、

1888年の8月〜11月、ロンドンのイーストエンドおよびホワイトチャペル周辺で、5人の娼婦が次々と殺害される事件が発生しました。

道で客寄せをしていた時に、メスのような鋭利な刃物で喉を裂かれ、殺害されていたそうです。

しかしジャックが世界的にも語り継がれているのは、被害者5人の体を、全身にわたってバラバラに切り裂き、特定の臓器を摘出していた異常さに加えて、署名入りの犯行予告を新聞社に送りつけて注目を浴びていたからなんです。

この事件が、のちの劇場型犯罪の元祖とされています。

補足すると、劇場型犯罪とは、あたかも演劇の一部であるかのような犯罪を指します。

世間を舞台に犯罪を犯していく様子を、まるで映画みたいに人々がそれを見て楽しむ傾向があります。

 

『犯人に告ぐ』という劇場型犯罪をテーマにした、小説の映画化作品があるんですけど、めっちゃ面白いんでおすすめです。

 

この事件は瞬く間にロンドンを恐怖で満たしていきました。

このまま事件が続いていくのかと思われていた矢先、犯行は11月に突然ピタリと止み、事件は迷宮入りを果たしてしまいます。

そして、「切り裂きジャック」の名前だけが1人歩きし、犯罪史上最も神話化された連続殺人鬼が誕生したんです。

 

『切り裂きジャック』の人物像

silhouette of a person in profile with a finger near the lips on a white background. Silens or think or ponder or thought concept

『切り裂きジャック』は誰だったのか。

精神病患者から王室関係者まで、その正体については現在まで繰り返し論議がなされていますが、1世紀以上経った現在も犯人は不明なんです。

しかし近年、最新のプロファイリングにより肉屋であったという説も有力とされていました。

というのも、明らかに人体解剖に精通している者の犯行だといわれていたからです。

ちなみに医者という線は『切り裂きジャック』本人のものと思われる手紙で否定されていました。

不可解な点として、このような事件が起きていた間にも、殺された娼婦たちが警戒心を抱かずに、犯人を迎え入れていた形跡があったんです。

このことから、実は女性による犯行なのではないかという説も存在しています。

ちなみに『切り裂きジャック』のジャックとは、特定の人物の名前ではなく、日本でいうところの「名無しの権兵衛」のように、正体不明の男性を呼ぶときに指す名前なんです。

こういった多くの不可解な要素が、この事件を複雑にしていました。

しかし、それ以上に複雑にしていたのは、『切り裂きジャック』の手紙だったんです。

『切り裂きジャック』からの手紙

Fountain pen on well done letter

『切り裂きジャック』関連の投書は、犯行声明や警察への挑戦状、犯人の身内と称するものまで、なんと4000通を越えた月もあったんです。

そしてその後25年間も続いたそうです。

いやーほんと、お疲れ様です笑

厄介なのは、これらの文書に本人が執筆したという証拠が一つもないところなんです。

しかし、切り裂きジャックという通り名がここから定着したことは確かなんです。

その由来は一番最初の手紙にありました。

『Dear boss』つまり『やあボス』から始まるその手紙には、自らを『ジャックザリッパー』すなわち『切り裂きジャック』と記していたんです。

ちなみにその手紙の内容は、的外れな警察の捜査に対する挑発めいたものでした。

しかも、この手紙が届いたという通信社は、フェイクニュースを量産するマスコミとして知られていて、記者による捏造があっても不思議でなかったそうです。

 

こんなのいくらでも偽造できちゃいますよね。

監視カメラもなく、現代よりも監視の目もかなり緩かったことも容易に想像ができます。

メディアの思惑や野次馬によって、事件はより複雑となっていき、本物の『切り裂きジャック』本人が想像していた以上に大きな存在になっていったことでしょう。

よく大ヒット作品を生み出した漫画家の方が、自分が思っていた以上にキャラクターが大きくなっていったって言いますよね。

それと同じように、多くの悪意によって切り裂きジャックという存在が大きくなっていき、犯罪史上最も神話化された連続殺人鬼が誕生してしまったというわけです。

確かに、連続殺人鬼であるにもかかわらず、現代においてはあらゆるメディアで『切り裂きジャック』をモデルにしたり、取り上げた作品が多数存在しています。

連続殺人鬼であっても、正体不明のその存在感が人々を魅了しているのも事実ですよね。

『切り裂きジャック』の正体が判明?!

そして事件発生から130年の時を経て、2019年。

最新のDNA解析で『切り裂きジャック』の正体が判明したと、海外の法医学誌の論文で発表されました。

その犯人とは、アーロン・コスミンスキーというポーランド人理容師でした。

その根拠とは何だったのか。

今回検証されたのは、被害者であるキャサリン・エドウズさんの遺体のそばにあったシルクのショールでした。

ここから検出された血液と精液から採取したDNAを鑑定した結果、コスミンスキーのデータと関連性が見られたのです。

そして鑑定では、外見の分析も行われ、コスミンスキーが茶色の髪と瞳であることも判明しました。これが当時の目撃者の証言とも一致していたんです。

加えて、殺人現場の近くに住んでいたコスミンスキーは、犯罪歴と精神病の入院歴があり、娼婦を憎んでいました。

こういった理由から、コスミンスキーが『切り裂きジャック』であると解明されたんです。

そうか、これでついに犯罪史に名を残す未解決事件が解明された!

とは、ならなかったんですよね。

この研究結果に対し、各方面から非難の声が挙がったんです。

まず、今回の鑑定に用いられたのがミトコンドリアDNAであること。

ミトコンドリアDNAは本来、犯人を明確に識別するためには使用することができないんだそうです。

しかもショールに残ったというミトコンドリアDNAは、当時ロンドンに住んでいた何千人もの人から来た可能性がありました。

また、検証結果の公開方法についても、一部は詳細なデータではなくて、イラストとして描かれているため、正確に判断することはできなかったんです。

さらには、そもそもこのショールが本当に決定的証拠か疑わしいという声さえも寄せられています。事実、このショールは当時のヨーロッパでどこでも手に入れられるものだったそうです。

専門家は、このショールとキャサリン・エドウズさんを結びつける文書は存在しないとコメントしています。

2019年といえば、めちゃくちゃ最近ですよね。

医学的な技術も遥かに進歩しているはずなんですが、非難の内容を聞くと納得してしまいます。

詳細なデータが求められるところをイラストでカバーするのは流石に無理があります。

結局のところ、真相解明には至りませんでした。

切り裂きジャック』まとめ

Street traffic on Albert Bridge London by night - LONDON, UNITED KINGDOM - DECEMBER 10, 2019

2020年現在も、伝説の連続殺人鬼『切り裂きジャック』の正体は闇の中です。

『切り裂きジャック』、その正体が明かされる日は来るのでしょうか。

ぶっちゃけ個人的にはこないんじゃないかな〜と思ってます。

『切り裂きジャック』の手紙にしろDNAにしろ、確たるものが一つも存在しないじゃないですか。

「そんな状況で証明できるわけねえだろ」って思ってますけども笑

というよりも、ある意味では証明されない方が、現代ではいいかもしれません。

すでに数多くの作品が存在していますし、正体がわからないこそ、その存在に魅了され、想像が膨らんでいきますよね。

なかなか難しいところですね。

みなさんはこの伝説の未解決事件を、どう考察されますか?

それでは、今日はここまで。

お疲れ様でした。

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